編集長の言葉
 間接金融から直接金融の時代を迎え、経営スタイルも「経営者資本主義」から「投資 家資本主義」へ大きく変化してきました。もっと分かりやすくいえば、 『株主重視』の時代が到来したといえます。 この動きを敏感に察知した内外の投資家は、 株主価値の増大に積極的に取り組む日本の企業を高評価して集中的に買い始め、中でも個人投資家の物色意欲は旺盛で、このところ個人投資家の売買シェアは30%ほどまで高まっています。つまり、個人投資家の動向が株価形成の大きなカギを握っているといえるでしょう。
  こうした中、私たち『投資手帖』誌は、40年以上にわたって投資に役立つ情報を提供 し続け、個人投資家とともに歩んできました。お陰さまで、いまでは個人投資家の「バイブル」として各方面から高く評価されています。
 一方、企業サイドでは、株主重視の時代を迎え、資本効率を高め、株主に報いようという経営が広がってきています。 これは、企業のトップが最も重視する経営指標が株主 資本利益率(ROE)であることをみても明らかです。また、株主作りのために、投資 家向け広報(IR)活動を強化する企業も多くなってきました。こうした変化の背景には、株価を上げ、時価総額を大きくしないとM&A(買収・合併)の対象になってしまうという経営者の危機意識の台頭があることも確かといえるでしょう。
 私たち『投資手帖』誌は、企業のディスクロージャー(情報開示)をベースに編集しており、企業のIR活動の面でも大きな役割を担っていることはいうまでもありません。今後も投資家と企業を結びつける情報誌として、一段と内容の充実に努め、部数の増大に取り組んでいく方針です。これからも皆様方の心からのご支援をお願い申し上げます。

  2000年3月 記 




■内容特色
 個人金融資産の増大にともない、堅実な運用を目指す投資家に的を絞った編集をモットーとする総合証券情報誌。
 近年ことに着々と部数を伸長、投資家はもとより証券金融界など産業界からの評価が高まってきている。

■編集方針
  月刊『投資手帖』は、個人投資家から機関投資家まで幅広い投資家の資産運用の“名コンサルタント”です。 そのため、次のような編集方針のもとに活動しています。
 1.
正確・迅速をモットーとして投資家のニーズに合った
情報を提供します。
 2. 一流の経済評論家やアナリストの生の声を多く集め、
公正な判断に万全を期しています。
 3. 株式のみならず投信、債券や商品(金も含めて)など
色々な投資対象にも目を向けています。
 4. 世の中の動きを素早くキャッチし、読者の方々に適切
なアドバイスをします。

 


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